●明暦の大火と刀剣需要

戦争もないのに、寛文時代に多くの刀が作られた背景を、明暦の大火で多くの刀剣が焼失したために、その復興需要で生まれたのではないかと仮説をたてて、実証的に検討している。

名物帳によると名物と呼ばれる名刀は大坂城の炎上などよりも明暦の大火の時に多く焼失している。名物がこのような状況であれば、旗本、江戸屋敷での刀剣被害も推して知るべしとして、復興需要の大きさを定量的に算出することを試み、その復興需要の大きさを推計している。

また論を展開して、切断銘にある愛刀家の筧氏のことや、古鉄売買のことなどを述べている。

「明暦の大火と刀剣需要」の全文
(PDFファイルで、『麗』と違って図版は最小限にしている)

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